この記事をみて驚きました。今時、普通車の座席でリクライニングをマックス倒して当然などという人がいることにです。
「小籔千豊、新幹線で座席倒して怒られる 「マックス倒したらダメすか?」」(J-CAST2017年3月31日)
ツイートによると、小籔さんは、車内でリクライニングをマックスまで倒したところ、後部座席の乗客から怒られ、
「すんません!」ととっさに謝罪した。
リクライニングは、元に戻したが、「マックス倒していいと思ってた」というだけに、割り切れなかった。
そこで、「マックス倒したらダメなんすか?」と小籔さんが聞くと、この乗客は、
「やりすぎでしょ!」とマックスはダメだと伝えてきたという。「1000回以上新幹線に乗り キレられたの初めて」だそうだ。
グリーン車とか座席間隔が広い車両ならわかります。しかし、ツイートの内容ではグリーン車ではないのでしょう。
普通は、倒されても、倒された側は、我慢している、我慢させられているのです。
1000回やって初めて怒られた?
それまでの999人が不快な気持ちにさせられていたことに未だに思いが至らないのですね。
有名人だから当然、というような横柄な態度がよく表れています。
リクライニングはずうずうしい人ほど倒します。自分が全てだからです。
倒されると、倒された側の空間は非常に狭くなり、圧迫感を受けます。マックスなど論外でしょう。
この件に関するJR側の説明はあまりにも無責任です。
「リクライニングの角度につきましては、お客さま同士の譲り合いやお声かけなどでご利用いただくよう、
また、ご利用の際は、後ろの席のお客様のご様子に留意していただくよう、ご協力をお願い申し上げています」
乗客は、狭い空間を共有しているのです。その意味では本来的にはリクライニングはアウトです。
そもそもリクライニングに「譲り合い」など存在し得ないのです。
なぜなら、一方的に倒す、倒されるの関係ですから、一方が譲るしかなく、そこに「譲り合い」は存在し得ないのです。
そうなると図々しい人ほど、小籔千豊氏のような人ほど我が物顔でリクライニングを倒すのです。
飛行機でも同様になります。エコノミークラスであれば、本来、座席など固定してもらいたいものです。
「エコノミーとリクライニング」
狭い空間をみんなで共有する
エコノミーリクライニング
航空会社の説明は、JRと似たり寄ったりで、「お客様同士のご協力」だそうです。
「譲り合い」と趣旨は同じようですが、そもそもが一方通行なのに「ご協力」とは全く答えになっていません。
とはいえ、航空機内では、この「ご協力」がその都度、アナウンスされるようになっています。
これだけでも改善と言えるのでしょうし、最近は、エコノミークラスでリクライニングを倒している人はほとんど見かけなくなりました。
もちろん後ろの座席が空席であれば何の問題もありませんが、普通に考えたら、狭い空間の中で後ろの人のことを考えたらリクライニングを倒すなどできません。
飛行機の場合には、新幹線以上に狭い空間ですから、自然とリクライニングの使用しないというのが共通認識になってきたのかなと思っています。
JRはもっとリクライニングをマックスで倒さないその他大勢の利用者に配慮する対策を考えるべきでしょう。
0コメント